JR東日本は、上越新幹線でことし秋から顔認証で改札を通過する実証実験を始めることになりました。今後10年以内に在来線を含む全線で切符やICカードを使わない改札を導入する計画です。
JR東日本は、顔認証で改札を通過する実証実験を上越新幹線の新潟駅と長岡駅でことし秋から始めます。
実証実験は、2つの駅の間の定期券を持つ利用者に参加を募る形で行われ、改札に設置したカメラで本人確認を行い、立ち止まらずに改札を通過できる認証技術の精度などを確かめます。
会社では、顔認証のほか、スマートフォンの位置情報などを活用した技術で今後10年以内に在来線を含む全線で切符やICカードを使わない改札を導入する計画で、その準備として今回の実証実験を行うことにしています。

会見で喜勢陽一社長は「両手に大きな荷物を持つ人やベビーカーを利用する人などの利便性が飛躍的に向上する」と述べました。
顔認証による改札は、京成電鉄の特急「スカイライナー」や大阪メトロなどでも導入されていて、本人確認や決済などで導入が進む顔認証技術が鉄道業界にも広がりを見せています。