東京 浅草の観光名所浅草寺の仲見世で、80年ぶりに進められてきた全面的な屋根のふき替え工事がまもなく終わることになり、6日、新しい赤褐色の銅板で覆われた屋根が報道陣に公開されました。
浅草寺の仲見世は土産物店や飲食店など87店が軒を連ねますが、ここ数年は、雨漏りするなど屋根の老朽化が目立っていました。
このため1945年の東京大空襲で屋根の一部が焼失して以来となる全面的なふき替え工事が去年から進められてきました。

工事は順調に進み8割ほど終わったため6日、報道陣に赤褐色の真新しい銅板で覆われた新しい屋根が公開されました。
およそ2100平方メートルの屋根を覆うため7100枚の銅板が使われるということで、銅板は、今後、時間とともにさびによって青みがかった緑色に変化していくということです。

浅草寺の守山雄順執事長は「雷門から本堂にいざなう浅草寺の参道として景観は重要だと考えています。新しい屋根は輝きが美しく、時間がたち色が変化していくのも楽しみです」と話していました。
屋根のふき替え工事は来週末にも完了するということです。