就職内定率は95.9%に 内定式に参加した人は…
2024年10月11日
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10月に入って多くの企業で内定式が行われ、25年卒の就職活動も節目を迎えました。
就職情報会社の調査によると、25年卒の大学生の就職内定率は95.9%となっています。
内定式に参加した学生の声とともに、最新の状況を見ていきます。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2025年卒)」より
就職内定率は95.9%
調査によりますと、10月1日時点の25年卒の大学生の就職内定率は95.9%。
前の年の同じ時期を、3.9ポイント上回っています。
リクルートの調査結果を基に作成
また、就職先を決めるなど進路を確定させた学生も90.6%で、こちらも前の年の同じ時期を2.4ポイント上回っています。
やはり就活が早期化したことが、この時期の内定率の高さにつながっているということです。
多くの企業で内定式
10月は多くの企業で内定式が行われる時期です。
進路を確定させた学生に尋ねたところ、何らかの時期に「内定式が開催される・された」と答えた学生は92.1%に上りました。
開催形式は、対面での開催が90.1%とほとんどで、オンラインでの開催は8.3%にとどまりました。
学生優位の採用市場となっていることもあり、学生の内定辞退を防ぐためにも対面でしっかりコミュニケーションを取りたいという企業の考えが反映されているようです。
内定式に参加した学生に就活についての考えを聞くと、次のような声が寄せられました。
▽「内定式が終わってほっとしている。やっと就活に終止符が打てた感じがする。」
▽「内定式で同期や社員と交流し、この企業を最終的に選択して良かったと思えた。」
▽「内定式があり、これから社会人として働く決意が固まった。」
自分の就活に満足できたと感じている声が多く見られたようです。
その一方で…
▽「内定式を経て、自分の就職先選択が本当に合っていたのか、また気持ちが揺らいできた」
▽「配属が不安」
といった、今後に対しての不安を感じている意見もあったそうです。
およそ1割の学生が就活を続ける
多くの学生が進路を確定させた一方、およそ1割の学生が就活を続けています。
周りを見て、焦る気持ちが強くなる時期かもしれません。
就活を続けている人、進路を決めた人、それぞれの学生の今後の過ごし方について、リクルート就職みらい研究所の栗田貴祥所長にアドバイスをもらいました。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
(就職活動を続けている学生に対して)
「採用競争の厳しさを受けて企業は十分な人数を採用できず、今後も意欲的に採用活動を続けるところは多いので、まだ十分間に合います。知名度が低くても良い企業はたくさんあるので、焦らずしっかり活動していきましょう。ただ、うまくいっていないと感じているならその理由を洗い出す必要があるので、キャリアセンターなど第三者に相談して、客観的に見直してみることが大切です。」
(進路を決めた学生に対して)
「入社に向けて不安が残っている人は、人事の担当者などに自分の思いを伝え、できる範囲で解消できるようにしておくとよいと思います。」
不安な気持ちはできるだけ取り除いて、残りの学生生活を充実したものにしたいですね。
(※調査について) 対象:2025年卒業の大学生 期間:2024年10月1日~4日 有効回答:790人
取材・編集:永野亜希
(「ラジオで開講!NHK就活応援ニュースゼミ」で放送予定)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu1222/