제목   |  [09/24] 「まったり」「がっつり」気になりますか? 작성일   |  2024-09-20 조회수   |  30336

 

 

「まったり」「がっつり」気になりますか?文化庁調査

2024年9月17日 18時23分 文化

17日、文化庁が「国語に関する世論調査」の結果を公表しました。

「ゆっくり、のんびり」を『まったり』、「しっかり、たくさん」を『がっつり』と表現することについて「気にならない」と答えた人が8割余りにのぼり、広く定着してきていることがわかりました。

また、本を「読まない」と答えた人が6割余りにのぼり、ほぼ3人に2人が本を読まず、“読書離れ”が進んでいることもみえてきました。

目次

目次を開く

 

 

「まったり」「がっつり」 8割余りが気にならないと回答

 

 

文化庁は毎年、日本語の使い方の変化などを調べていて、2024年1月から3月にかけて全国の16歳以上の6000人に調査し、3559人から回答を得ました。

この中で、新しい意味や使い方が辞書に記載され始めた表現について「ほかの人が使うのが気になるか、ならないか」を聞きました。

その結果、「ゆっくり、のんびりする」という意味で『まったりする』と言うことは86%の人が、「しっかり、たくさん食べよう」という意味で『がっつり食べよう』と言うことは85%の人がそれぞれ「気にならない」と答えました。

このほか、「時間や手間をかけずに終わらせる」といった意味で『さくっと終わらせる』と言うことや「動物などがふんわりと柔らかそう」といった意味で『もふもふしている』と言うことは82%が、「ときめきを感じる」といった意味で、『きゅんきゅんする』と言うことは81%の人がそれぞれ「気にならない」と答え、こうした表現が広く定着してきていることがわかりました。

また、調査では慣用句についても辞書などで本来の意味とされてきたものとの認識の違いについて尋ねていて、悪運が強いを、67%の人は「悪い状況になっても、うまく助かる様子」という意味だと回答し、本来の「悪い行いをしたのに、報いを受けずにいる様子」という意味だと思っている人は24%にとどまりました。

また、『失笑する』も「笑いも出ないくらいあきれる」という意味だと思っている人は67%で、本来の「こらえ切れず吹き出して笑う」という意味だと思っている人は26%となりました。

文化庁は、「ことばは時代とともに変化するため、慣用句の使い方も誤りではない。複数の辞書でこうした新しい表現が記載されるようになり、広く定着してきている」と話しています。

 

本を「読まない」6割余り 過去最高に

 

 

文化庁が読書の習慣について調べたところ本を「読まない」と答えた人が6割余りにのぼり、ほぼ3人に2人が本を読まず、“読書離れ”が進んでいることがわかりました。

文化庁は5年に1回、読書の習慣について調べていて、2024年1月から3月にかけて全国の16歳以上の6000人に調査し、3559人から回答を得ました。

この中で、1か月に読む電子書籍を含む本の数を尋ねたところ、1冊も「読まない」と答えた人の割合は62.6%にのぼりました。

調査方法が対面から郵送に変わったため単純な比較はできませんが、前回5年前の47.3%から15ポイント余り増えて過去最高となり、ほぼ3人に2人が本を読まない、“読書離れ”が進んでいることがわかりました。

また、本を読んでいると答えた人を含めても読書量が「減っている」と答えた割合は69.1%にのぼり、こちらも過去最高となりました。

読書量が減っている理由としては、「スマートフォンなどの情報機器で時間が取られる」が最も多くおよそ44%、次いで「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が、およそ39%などとなっています。

さらに今後、読書量を増やしたいかという設問では、「余りそうは思わない」、「そうは思わない」と答えた人の割合があわせて40.8%で初めて4割を超えました。

文化庁は、「スマートフォンの利用が増えていることや、書店の減少で本を手にする機会が減ってきていることも影響し、読書離れが進んでいると推測される。文字や活字に親しむ機会の充実を図っていきたい」としています。

 

子どもたちの読書量は増加傾向という調査結果も

文化庁の調査で大人の読書離れが浮き彫りとなりましたが、一方で、子どもたちの読書量は増加傾向にあるという調査結果もあります。

全国学校図書館協議会が毎年行っている「学校読書調査」によりますと、全国の小学4年生から6年生、それに中学生と高校生の1か月に読んだ本の冊数は、2023年6月の調査では小学生の平均は12.6冊で、10年前の10.1冊と比べると2冊余り増えていて増加傾向にあります。

また中学生は平均5.5冊で、10年前の4.1冊から1冊余り増えていて、1954年に調査を開始してから最も多くなりました。

高校生については、平均1.9冊でほぼ横ばいとなっています。

子どもたちの読書量が増加傾向にあることについて全国学校図書館協議会は、乳幼児期からの読み聞かせや読書体験などのほか、お気に入りの本の魅力をゲーム感覚で言い合う書評合戦、ビブリオバトルなど、読書に興味を持てる取り組みが増えていることなどが効果を生んでいる可能性を指摘しています。

また、読まれている本の種類については長編の本が減って時間がかからない本がよく読まれているとしていて、「気軽に読める本に興味関心が移っていると捉えることができる」と分析しています。

 

なぜ本を読まない?ベストセラー作家に聞く

 

 

なぜ、本を読まなくなってしまったのか。

そんな疑問を今の社会と照らし合わせて論じた著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」がベストセラーとなった三宅香帆さんは「読書で得られるような自分に関係ない情報を『ノイズ』として感じてしまう社会になっている」と指摘しています。

ことし4月に発売された書籍、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、累計発行部数が17万部のベストセラーとなりました。

著者で文芸評論家の三宅香帆さんは、読書離れが進む中でも著書がベストセラーになったことについて「反響の大きさにすごく驚いた」とした上で「多くの人が本を読めていないことへの問題意識を持っているが、どうすればよいか分からず、それが本の反響につながったのではないか」と話していました。

三宅さんは読書をめぐる社会環境の変化について「かつて小説や教養書などが売れていた時代から1990年代や2000年代になると、今の自分をどう変えたらいいのかやどう変えられ、成長できるのかなど、自分の成長に必要な情報を簡単に指し示してくれる自己啓発本やビジネス書が流行した」と振り返りました。

その上で「今は自己啓発本に代わってネット上に投稿された動画や画像が、自分に関係がありそうな情報をすぐくれる。一方で、本を読むことは遠いところにあるものを想像したり、他者のことを考えたりすることで、そういう意味で今の人たちにとっては自分に関係ない情報、『ノイズ』というふうに感じてしまうのではないか」と指摘しました。

そして「仕事を終えてもスキルアップを考えなければいけないとか、転職のために情報を集めなければいけない、SNSの投稿のために何か充実した行動をしなければいけないなど、余暇でさえ、みんなが焦って時間をうまく使おうとしている社会になっている。その結果、本のような何が起こるか分からない情報は『ノイズ』となり、読書に時間を使えなくなっている」と分析しています。

三宅さんは「こうした読書離れによって今は自分好みでないものを除去していく社会になっていると感じる。自分に関係がない、想像ができないものをどうやって受け入れたらいいのか考えられず、自分以外のものへの想像力がすごく減っていると危惧している」とした上で、「読書は他人の声を聞くことだと思う。カフェに行ってその時に興味がある本を1時間だけ読む、と決めたり、本の気になる一行だけをまずは読んでみるなど、もっと自由に本を読んでほしい」と話していました。

 

 

文化庁「国語に関する世論調査」

※NHKサイトを離れます

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240917/k10014583501000.html#:~:text=%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E6%9C%AC%E3%82%92%E3%80%8C%E8%AA%AD%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D6%E5%89%B2%E4%BD%99%E3%82%8A%20%E9%81%8E%E5%8E%BB%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AB,-%E6%96%87%E5%8C%96%E5%BA%81%E3%81%8C

 

인쇄하기