제목   |  [3/17] 卵の価格高騰 アメリカでニワトリを自宅で飼う人続出? 작성일   |  2023-03-10 조회수   |  17001

 

 

 

 

 

卵の価格高騰

アメリカでニワトリを自宅で飼う人続出?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカでも日本と同様、卵の価格が高騰しています。ある販売所では1パック12個入りで5ドル(約680円)。

市民の生活を直撃する事態に、卵の“密輸”を試みる人たちや自宅でニワトリを飼い始める人まで出ています。

アメリカでいま何が起きているのか。卵の価格は今後どうなるのか。取材しました。

(ワシントン支局記者 小田島拓也)

 

 

 

 

安い卵を密輸?国外からの持ち込みが急増

 

 

「申告しなければ最大1万ドル(約137万円)の罰金を科す」

 

 

アメリカで卵の価格が高騰しているため、物価の安いメキシコから卵を運び込む人が急増しているというのです。

 

 

 

実際、2023年2月下旬までの3か月の間にメキシコとの国境で卵などが押収されたケースは2730件と、前年の同じ時期に比べて4倍以上に増えています。(テキサス州などの4つの税関・国境警備局調べ)

国外からの卵の持ち込みが禁止されているアメリカ。

卵の価格上昇によって、業者が密輸して販売しようとしたり、帰国する観光客などが知らずに持ち込もうとしたりする動きに拍車がかかっているのです。

 

 

 

「本当はもっと値上げしたい」

 

 

 

 

アメリカの卵の値段はどれほど上がっているのか。

まず訪れたのは、東部ペンシルベニア州の卵の直売所です。新鮮な卵を求めて地元の客がひっきりなしに訪れる人気店ですが、価格は12個入りで1パック5ドル(約680円)。

1年前に比べて25%値上がりしました。

この販売所を運営する養鶏農家のロナルド・アイクナーさんに理由を聞きました。飼料代は1年間で約30%上昇し、電気代や輸送費、卵を入れるプラスチックのケースなどあらゆるコストが増加しているといいます。

ロナルドさんは「本来はもっと値上げしたいが、地元の人たちのことを考えるとこれ以上の値上げは難しい」と打ち明けます。

 

 

実際、消費者物価指数のデータを調べてみると、卵の価格は上昇傾向にあります。

卵の値上がりは一部の地域にとどまりません。アメリカ全体の卵の平均価格をみてみても、上昇傾向は明らかです。

12個入りの一般的な卵の価格は、2022年1月は1ドル90セントでしたが、2023年1月には4ドル80セントと実に2.5倍に高騰しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフレとともに、卵の価格上昇の要因となっているのが鳥インフルエンザの感染拡大です。

日本で処分されたニワトリなどの数は今シーズンすでに過去最多となっていますが、鳥インフルエンザはアメリカでも大流行しています。

アメリカ農務省によりますと、処分されたニワトリなどの数は2022年2月以降、1年間で約5860万羽にのぼります。(2023年3月6日時点)

 

 

この数は、これまで最も多かった2015年の約5050万羽をも上回る水準で、市場に出回る卵が大きく減ったため、供給が需要に追いつかなくなり、値上がりしているのです。

 

 

 

 

ニワトリ販売ビジネスが拡大!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「卵の価格が高いなら、いっそ自宅でニワトリを飼ってしまおうと考える人もいるらしい」

そんな話も耳にしました。そこで、東部メリーランド州でニワトリの飼育キットの販売ビジネスを手がける会社の経営者、タイラー・フィリップスさんのもとを訪ねました。

 

 

 

 

 

 

 

飼育キットの値段は、ニワトリ2羽と専用の小屋のセットで、1か月分の飼料もついて600ドル(約8万2000円)。

寝床もきちんと整えられていて、小屋の底にはニワトリを狙うキツネが穴を掘って下から侵入しないよう、頑丈な金網も取り付けられています。

ひよこから育てたい人のためのキットも販売されています。生まれたばかりのひよこにとって屋外は寒すぎるため、屋内向けの小屋に温めるヒーターが付いて160ドル(約2万2000円)です。

 

 

 

 

 

ひよこ用の小屋

 

フィリップスさんによると、ニワトリの飼育キットを購入した客は、コロナ禍でそれまでの2倍に増えたということですが、卵の価格が高騰し始めた2022年は前年比でさらに2倍に増加したといいます。

今後、ビジネスをより拡大できると意気込んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とれた卵は近所にもおすそ分け

 

 

実際にニワトリを飼っている人はどんな生活を送っているのか。首都ワシントンから車で1時間ほどの場所に住むジェニファー・ルークさんに話を聞きました。

ルークさん一家はインフレが記録的な水準となっていた2022年7月、8羽のニワトリを購入。その後、ニワトリを追加で買うなどして、18羽にまで増え、広い庭で放し飼いにしています。

何より喜んでいるのは、2人の子どもたち。取材に訪れたときにも、子どもたちが1羽ずつ名前をつけて、追いかけっこをしたり、抱っこしたりして、家族同様にかわいがっていました。

 

 

 

 

 

ニワトリを飼っているジェニファーさんと家族

 

 

 

 

 

18羽のニワトリは1日平均で合計12個ほどの卵を産むということで、とれたての卵は毎日の食卓に並びます。

卵が余って近所に配ることもあるほどで、価格が高くなっている飼料代を差し引いても家計の助けになっているといいます。

ジェニファーさんは「卵が値上がりしているなかで、自分たちで卵を調達できるのはうれしい。今では、卵をあげる近所の人たちの食費の削減にも役立っている」と話していました。

 

 

 

 

専門家は「卵の高値は当面は続く」

 

 

卵を産む家庭用のニワトリの需要まで高まっているアメリカ。

しかし、鳥インフルエンザの流行は北米だけでなく、ペルーやコロンビアなど南米にまで広がる事態となっています。

世界的な感染拡大と高水準のインフレが収まらないなか、物価動向に詳しい専門家は、卵の価格高騰は当面続くと指摘しています。

 

 

バサロ学部長
「飼料のトウモロコシの価格、電気代など卵の生産に関係するすべてのコストが上昇している。そして、鳥インフルエンザが収束しても、処分されて減ったニワトリが増えるまで数か月はかかる。生産量が増えれば価格は多少安くなるが、インフレの収束が見通せない中、元の水準まで下がることはなく、価格は当面高い状況が続くだろう」

 

 

 

 

ことしのイースターはどうなる?

 

 

卵の価格の高止まりが続くとみられるなかで、4月にアメリカはキリストの復活を祝う復活祭、イースターを迎えます。

 

 

例年、各地では生命の源を表す卵に装飾を施したイースター・エッグを使った催しなどが行われますが、ことしはこれまで通り卵がふんだんに使われるのかどうか。

生活に身近な卵の価格をめぐる動向を引き続き見ていきたいと思います。

※ドル円換算は3月9日時点で計算

 

 

 

 

 

リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/03/09/29902.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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