海外と比べると日本のキャッシュレス決済の比率は低い
国内においては、キャッシュレス決済は拡大しているように感じますが、海外と比較してみると日本のキャッシュレス化はまだまだ成長途上にあります。
データから見ても、日本のキャッシュレス決済比率29.7%に対し、海外主要各国の平均的な比率は40~60%と大きく離されています。
また、コロナウイルス感染症が拡大したことにより、非接触型のキャッシュレス決済を取り入れることは感染防止の観点からも非常に重要になってきています。
日本のキャッシュレス化はなぜ遅れている?
海外と比べて日本のキャッシュレス化はなぜ遅れているのでしょうか。
原因としては、消費者の心理的不安などが考えられます。
また、消費者のみならず事業者側にとっても、キャッシュレス決済による手数料の負担が要因になっていることも少なくありません。
以下では、日本でキャッシュレス化が遅れている原因として、消費者側と事業者側それぞれの事情を解説していきます。
消費者側の原因
海外と比べ日本国内でキャッシュレス決済の普及が遅れている理由としては、以下のような消費者の考え方が挙げられます。
- ・現金支払いでも特に不便は無い
- ・使える場所がない
- ・セキュリティ性への不安
キャッシュレス決済の利便性の高さを分かっているのにも関わらず、キャッシュレス決済移行の手間やセキュリティ性への信用の低さがキャッシュレス決済普及の障害となっていると考えられます。
事業者側の原因
日本国内においてキャッシュレス決済の普及が遅れている原因としては、消費者同様に事業者側にも存在します。
原因の一つとしては、キャッシュレス決済の利用者が少なければ、店舗側としてもキャッシュレス決済の導入の必要性が低くなる点です。
また、キャッシュレス決済による支払い時に発生する手数料の負担がネックになっているという事業者も少なくありません。
ですが、事業者の場合日本よりもキャッシュレス決済比率が高い訪日外国人客への販売機会を逃す可能性もあるため、キャッシュレス決済対応の重要性はますます増加していくことが考えられます。
リンク:https://www.smbc-card.com/kamei/magazine/knowledge/settlement_rate.jsp