夏バテ対策!
症状いろいろ、原因もいろいろ
夏バテに悩まされる人にとって、本格的な夏の到来は、夏バテの到来といっても過言ではないでしょう。ただし、ひとことで夏バテといっても、からだ全体が重く感じる、何も食べる気がしない、疲れがなかなかとれないなど、症状は人それぞれです。
たとえ似たような症状であっても、その原因は人によって異なることがあります。「からだがだるい」という症状の場合、多くの汗をかいたにも関わらず、十分な水分補給ができていなくて、脱水症状を起こしたのかもしれません。もしくは、冷房が効いた部屋の室温と外の気温との差が激しくて、体温を調節する自律神経が正常に働かなくなった可能性もあります。このように、夏の暑さという共通したきっかけはあっても、症状があらわれる原因には、実にさまざまなものが考えられるのです。
見直しの必要あり!夏の生活習慣
まず、睡眠時間について考えてみましょう。夏の夜は寝苦しく、なかなか眠りにつくことができないもの。そのため、十分な睡眠がとれず、体調を崩してしまうことがあります。また、暑さに耐え切れずに冷房をつけたまま寝てしまい、からだが冷えすぎて夏バテになってしまうこともあります。
就寝する時刻も重要です。バカンスのシーズンである夏は、寒い時期と比べて活動的になる人も多いでしょう。楽しい時間を終わらせたくないばかりに、夜ふかししてしまう機会も増えます。それによって、日中のリズムまでもずれていき、自律神経が正常に働かなくなったり、疲れが蓄積されたりするのも、夏バテの原因となります。
食生活の乱れも、原因のひとつだと考えられます。暑い日が続くと、食欲はわかないもの。自然と食べる量も減ってしまいます。たとえ食べたとしても、喉ごしが良いものにかたよってしまうことは珍しくありません。十分な栄養が摂れていないと、疲労の回復が遅くなるばかりか、体調を崩してしまうこともあります。以上のさまざまな原因に対処するために、夏バテ予防には睡眠や室温、食事など、生活習慣の改善が必要だといえます。
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[単語]
1. 就寝(しゅうしん):寝ること。
2. 夜ふかし(よふかし):夜遅くまで起きていること。