貧困や難民、地球温暖化だけじゃない!
世界の社会問題ー環境問題
海洋プラスチックごみ
近年ニュースでも頻繁に取り上げられるようになった海洋プラスチックごみ問題。不適切に処分された大量のプラスチックごみが海洋を漂い、海を汚染しています。豊かなライフスタイルがもたらした世界規模の社会問題は、具体的な改善策がなかなか進まないなか、2050年には、海に流失するプラスチックごみは魚の量を上回ると予測されています。
海洋プラスチックごみが海洋生物に悪影響をもたらすことは言うまでもありませんが、その海の生き物を食べている人体への影響など長期的な面では解明されていない問題などが多々あります。海洋プラスチックごみの大半が陸から、つまり人為的要因により生まれているという報告からも、日本をはじめ世界が足並みをそろえ対策を講じることが求められています。
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大気汚染
世界保健機構が2019年に発表した報告によると、世界人口の9割が汚染された大気の下で生活しており、それが原因で年間880万人が早死にしているとの推測を示しました。その死因で最も大きかったのは、近年日本でも深刻な社会問題となっているPM2.5と言われる直径2.5ミクロン未満の微小粒子状物質であることが判明しました。
先進国においては経済の発展とともに劣悪な大気汚染は改善されてきました。しかし発展途上国においては、経済発展を優先するあまり環境問題を後回しにしていることが原因で、汚染された物質が風にのり世界中に飛び散っています。これは、発展途上国だけが招いている問題ではありません。
生産コストの削減などを目的に、発展途上国に工場を移してきた日本を含む先進国の責任も大きいと言えるでしょう。
リンク:https://business-textbooks.com/social-problem-world/
[単語]
1. 漂う(ただよう):一つ所にとどまらずゆらゆら動いている。
2. 講じる(こうじる):問題を解決するために方法や手段を考え、実施すること。