ポジティブ&のびのび育つ? 放任主義での子育てのメリット・デメリット
ポジティブ&のびのび育つ? 放任主義での子育てのメリット
自主性が身につく
放任主義での子育てに期待される大きなメリットは、子どもに「自主性」が身につくこと。子どものうちから自分がすべきことをつねに主体的に考えるくせをつけることで、誰かに言われなくても自ら判断し行動できるようになります。
多様な考え方を尊重できるようになる
また、幼いうちから自分自身の意志を尊重されることで、「そんな考え方もあるんだ」「そんなやり方もあるんだ」と、自分とは異なった考え方や行動に対しても寛容になっていくことが期待されます。他人を尊重できるようになれば、人間関係も幅広く良好に築いていけるはず。
ポジティブ&自己肯定感の高い子になる
自分で考え、行動し、なにかを達成した経験は確固たる自信を生み、自己肯定感をも培います。自己肯定感が高い子は、自らの個性をポジティブに捉えることができるので、他人と自分を比較せずに何事にもつねにプラス思考で向き合えます。
加減を間違えることも…… 放任主義での子育てのデメリット
加減を間違え、ほったらかしに……
また、実際に親が放任の加減を間違えてしまい、「ほったらかし」と変わらない状態になってしまうことも。危険をおかしそうな場合や、他人に迷惑を及ぼし得る場合など、必要なときは適切に叱る必要があります。常に親としての責任感や子どもへの関心を抱きながら向き合いましょう。
子どもが社会の規範をストレスに感じることも
家庭では自らの行動が強制されずに育つと、時には学校や社会でのルール・マナーにストレスを感じることも。とはいえ、社会で生きていく上では、規範を理解し守ることも必要なこと。
放任主義での子育てを上手に実践するポイント4選
社会には制約があることもしっかりと教える
子どもの行動を自らの意志に任せるには、子ども自身が社会のルールやマナーを理解していることが前提。ここまでも何度かお伝えしてきたとおり、放任する前に、社会における規範について「なぜだめなのか」「なぜこれをしないといけないのか」をしっかり説明し、納得させることが必要です。
適切に、叱るときは叱る
社会のルールやマナーに反した際や、危険をおかしそうな際など、必要なシーンでは適切に叱ることも大切。しっかりと納得できるように子どもに考えさせながら諭すことがポイントです。
信頼関係の構築が大切
親がやることなすことに干渉しないことで、子どもが「放置されている」と感じないよう、きちんと愛情表現をし、日頃からコミュニケーションをしっかりととりましょう。
助言は惜しまずに、相談されたら一緒に考えてあげる
また、子どもが困っていたり、悩んでいたりしたら一緒にじっくりと考えてあげましょう。時には助言もしてあげることで、視野が広がり、思考もさらに深まるかもしれません。
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[単語]
1. 寛容(かんこう):自分と異なる意見・宗教などに対して一定の理解を示し、許容する態度
2. ほったらかし:やりっぱなし又は放りっぱなしという意味