色選択ミス、転校で… 悲喜こもごものランドセルの思い出
小学生を象徴するアイテムの1つがランドセル。小学校に入学する子供は、ランドセルを背負うことで小学生になったことを実感し、小学校を卒業する子供は、ランドセルからも卒業することで、大人への階段を登っていることを実感するもの。
「私は小さい頃から背が高く、小学6年生で身長が170cmを超えていました。そこまで大きいと、ランドセルがすごく小さく見えて、背負っている姿が変なんです。窮屈でしたし、ジロジロ見られるのは日常茶飯事でした。けれどもバスで通学していたので、ランドセル登校をやめたら毎日のように大人料金を払うように言われ、親に『やっぱりランドセルで通いなさい』と言われました。嫌な思い出として心に刻まれています」(Tさん)
「公園で遊んでいて、そのままランドセルを忘れて自宅に帰ってしまったところ、『誘拐だ!』と大騒ぎになった」(40代男性)
「子供にねだられてかなり早めに買ったところ、義理の両親から“サプライズ”でランドセルが届いてしまい、本当に困った」(50代女性)
「転校したら、学校のロッカーにランドセルが入らず、1人だけ机の横にランドセルを置いていました。学年が上がる度に、事情を知らない先生に『きちんとしまえ』と言われ、とても面倒でした」(30代男性)
「ランドセルを買ってもらう時、たまたま姉妹ケンカをしていて、お姉ちゃんと同じ色はイヤだと言って、紺色のランドセルを選びました。けれども入学したら女の子は全員赤で大後悔……。散々からわれた挙げ句、あだ名が『紺』になりました」(40代女性)
「水色に花柄があしらわれたランドセルを選びましたが、学年が上がるにつれて恥ずかしくなってしまい、結局買い直してもらいました」(20代女性)
「傷や汚れが目立たないと思い、子供にはキャメル色のランドセルを選びましたが、小学校で『ウンコ色』と言われたようで、子供が泣きながら帰ってきました」(40代男性)
もちろん楽しい思い出がある人もいる。
「ウチの小学校では卒業の時、ランドセルに友達同士でメッセージを書きあうのが流行りました。たまに見返すと、何年も会っていない友達の顔が浮かんできて、一生捨てられません」(30代女性)
リンク:https://www.moneypost.jp/642715/2/
[単語]
1. 窮屈(きゅうくつ): 空間や場所にゆとりがなく、自由に動きがとれないこと。
2. 誘拐(ゆうかい) : 他人を騙して誘い出して連れ去ること。