いじめは親子で向き合える関係を築くことも大切
加害者も被害者も誰かに相談できる環境がないことが、いじめの発生や長期化などにつながっています。
家族で過ごす時間があり、親が自分の話を目を見て話を聞いて共感してくれることで、ストレスなども減り、人のことを考えられるようになるのです。
また普段から家族が話を聞いてくれる環境ができあがっていれば、被害者となってもすぐに相談してくれる可能性が高まるので、いじめの早期発見にもなります。
いじめに発展させないためにも、子どもをすぐに否定せず、じっくりと話し合いながら、何が問題なのか、何がいけないのかを一緒に考えることが大切です。
子どもと話す際は、注意を向け、しゃがむ、腰掛けるなど子どもと目線を合わせ、子どもが話したことをそのままオウム返しをしてから、詳しく話を聞くようにしましょう。
その上で、子どもの主体性を大切にして、温かく見守り、ものごとの良し悪しを教える必要がある場面では、子どもを否定しないようにしながら話し合ってください。
良いことや正しい行為をすれば感謝されること、逆にされたときは感謝をすること、悪いことや間違ったこと、相手の気持ちを考えない行為は、きちんと謝ることを伝えることが大切です。
またいじめは、人の尊厳を傷付け、絶対にしてはいけない行為であることも伝え、なぜそれがいけないのか、共に考えると良いでしょう。
- 加害者がいじめを起こす心理の中には、家庭のストレスの発散、認められたい、褒めてもらいたいという自尊心からくるものもある
- 子どもが加害者、被害者にならないようにするためには、子どもを認め、必要な心の栄養を十分に与えてあげることが大切
- いじめは、人の尊厳を傷つけ、絶対にしてはいけない行為であることも伝える
(出典:可児市「みんなでいじめをなくそう」)
リンク:https://gooddo.jp/magazine/education/bullying/11659/
[単語]
1. オウム返し(おおむかえし): 相手が言った言葉をそのまま繰り返す。
2. 尊厳(そんげん) : すべての個人が互いを人間として尊重する法原理をいう。