国内最高41万円の高級スマホメーカーの狙いは?
携帯電話料金の値下げを巡り、大手各社の動きが加速するなか、国内で最高額となる仰天価格の高級スマートフォンが登場しました。
「ファッション性を追求した結果、この価格になった」のだそうです。41万4700円のスマホ。携帯電話界隈では「格安」や「値下げ」が焦点となっているなかでの超高級路線。発表会場となったのは、おしゃれ好きが集う「新宿伊勢丹」。
デスクに並んでいるのはコンピューターではなく、レトロなタイプライター…。クラシカルなオフィスのイメージでしょうか。そこに違和感なく置かれた超高級スマホ。家電製品であることを拒絶しているかのようなたたずまいです。
これはギャラクシーの最新機種とファッションブランド「トム・ブラウン」とのコラボで、開くと内側も液晶画面になっていて、タブレットとして使うことができます。共通のデザインを施したワイヤレスイヤホン、そして、スマートウォッチがセットです。41万円超えの価格設定について、機種メーカー「サムソン」の担当者はこう話します。
サムソン電子ジャパン・松本祐一広報課長:「スマートフォンに対して高機能だけではなくて、ファッション性とかデザイン性を求めるニーズが一定数ありまして、そういうお客様に対して最高のものを出したかったというところが今回の意図。徹底的にこだわって作った結果、現在のような価格になった」 菅総理大臣が発破を掛けるなか、サブブランド「ワイモバイル」の新たな料金プランを発表した「ソフトバンク」ですが、メインブランドでの値下げについて4日午後、否定的な考えを示しました。 宮内社長:「値下げをするとかそういうことについては、まだ全くそういうふうに思っていません」 経済成長も望めず、賃金も上がらない状況下、様々なものに安さを求めるざるを得ない日本の消費者心理に、この超高級スマホはどの程度訴えることができるのでしょうか。トム・ブラウンの購買層は30代から50代の男性。サムソンではギャラクシー・ユーザーの拡大を狙っています。
リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/2053013db9135aa6cc6a2bd502b7acf61c775bb9
[単語]
1. 仰天(ぎょうてん) : ひどくびっくりすること。
2. 発破を掛ける(はっぱをかける) : 発破すること。 または、比喩的に、気合をかけたり、励ましたり、奮い立たせたりすること。