「ゲーム依存」に陥る子、適切に付き合える子…実は親の関わり方に決定的違いが!?
◆約束を破った時、罰を与えるのはNG!
ゲーム機に関する約束事を破った時に「ゲーム機、没収」「1週間ゲーム禁止」など、罰を与えることはないでしょうか。これはとてもよくない対処法だと思ってください。
子どもは当然、大好きなゲーム機を取り上げられたのですから、反抗的な態度を取ります。そこで親は「ルールを守らなかったあなたが悪いんでしょ!」と更に叱責することにもつながります。
罰を与える対処法は親子関係に溝をつくり、やがて子どもは親に隠れてゲームをするようになります。幼児や小学校低学年くらいまでは、親がある程度コントロールできるでしょう。ですが高学年、中学生になると、行動範囲も広がり、親の目の届かない所での行動が増えます。そうなれば自制がきかないほど、ゲームに熱中してしまうことも起こるかもしれません。
ルールを守れなった時は、「お手伝い」「お母さんの肩たたき」など、親子が能動的に触れ合い、関われるようなことの方がよいでしょう。親はそのあたりも上手にサポートしながら、ルールを決めましょう。
◆親のすべきことは、子どもがルールを守るサポート
大切なのは、子どもがルールや約束を破ったときに罰を与えることではなく、守ったときに認めて褒めることです。これは非常に大事なことなのですが、見逃されていることが多いです。守ることができたときは、しっかり「今日も守ることができたね」と、ルール通りゲーム機と向きあえたことを認めて褒めましょう。そして「お母さん嬉しいわ」と気持ちも伝えるとよいでしょう。
親がするべきことは、破った時の叱責ではなく、決めたルールを守れるようにサポートしていくことです。
そして一緒に公園や図書館へ行く、体を動かして遊ぶ、絵を描く、造形をするなど、ゲーム以外の楽しい体験を増やすことも大切です。そして子どもが自制しながらゲーム機と付き合い、上手に活用して遊ぶようにサポートしていきましょう。
リンク : https://news.yahoo.co.jp/articles/58c71f966ae621026827cad812eb7b37297a524f?page=3
[単語]
1. 溝(みぞ)をつくる : 「人間関係を悪化させる」ということです。
2. 造形(ぞうけい) : 様々な物質を媒介(ばいかい)として、形あるものを作りだすこと。