日本のパスポート、「世界最強」維持 新型コロナ影響でも
ビザなしで渡航できる国や地域の数を比較した世界パスポート(旅券)ランキングの2020年版で、日本が首位を守った。渡航できる国や地域は191と世界最多を維持している。
ランキングは市民権や永住権の取得支援を手掛けるヘンリー&パートナーズがまとめている。ビザなしで渡航できる国や地域は平均で107。アジア諸国の方が多い傾向があった。
2位はシンガポールの190で、3位は韓国とドイツの189だった。
ただし今回のランキングには、新型コロナウイルスの影響による一時的な渡航禁止措置は反映されていない。
数カ月にわたって域外からの渡航を禁止していた欧州連合(EU)はこのほど、7月1日から渡航を認める14カ国のリストを発表した。
このリストには日本と韓国のほか、パスポートのランキングで9位に並んだオーストラリアとカナダが含まれる。
一方で、米国やブラジル、ロシアは除外された。これについてヘンリー&パートナーズは、「パンデミック対応の悪さに対する痛烈な批判」と解釈する。
米国はパスポートのランキングでは7位だが、現在のEUによる渡航規制の下では、渡航の自由度は25位のメキシコや、28位のウルグアイと同程度にとどまる。
2位のシンガポールはEUのリストからは除外されており、日本や韓国、ドイツに比べると自由度は大幅に少ない。
ヘンリー&パートナーズのランキングは、世界199カ国・地域のパスポートと227の渡航先について、国際航空運送協会(IATA)の情報をもとに随時更新されている。
リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/b78e8d8331ecfdd71ed229295532db5d88d0949e
[単語]
1.渡航(とこう):航空機や船舶で海外へ行くこと。
2.首位(しゅい):第一の地位。順位の最上位。第1位。
3.パンデミック:【pandemic】感染症が世界的規模で同時に流行すること。また、世界的に流行する感染症のこと。
4.痛烈(つうれつ):働きかけなどが非常に激しいこと。手厳しいこと。