韓国選挙権 18歳に引き下げ 総選挙15日投開票
文在寅(ムンジェイン)政権の「中間評価」と位置づけられる韓国総選挙(15日投開票)は、今回から投票年齢が19歳以上から18歳以上に引き下げられた。
世論調査会社「韓国ギャラップ」の1~3月の調査によると、10代の文大統領支持率は31%で、全世代平均の45%を下回り、最低だった。特徴的なのは、「どちらでもない」「分からない」と答えた割合が23%と全世代で最も多いことだ。
そもそも韓国の20代は、その上の世代と比較して保守や進歩といった理念の色が薄いとされるが、初めての選挙となる10代は、より一層、特定の支持政党や理念に左右されない浮動層が多いことがうかがえる。
18歳の有権者は約53万人。19歳を合わせた10代では100万人を超える見通しだ。こうした10代の有権者にアピールするため、与野党は競って受験生や大学新入生の世代にとって最大の関心事である大学入試制度の改革や、奨学金の拡充などを公約に掲げている。
総選挙での19歳の投票率は、2008年33.2%▽12年47.2%▽16年53.6%――と3回連続で上向いてきた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、投票率がどの程度になるかは不透明だ。それでも学校での「♯MeToo」運動などに取り組む青少年らで作る団体「ウィティ」の共同代表、崔有曔(チェウギョン)さん(18)は「私の声に耳を傾け、私のための政策を作ってくれる人に投票する。参政権があるからこそ、さまざまなことを変えることができる」と、選挙参加への期待を語っている。
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[単語]
1.引き下げ(ひきさげる):ある基準の値段・比率などを低くする。
2.置づけ(いちづけ):全体の中で、特定の要素が持っている役割や意義、または期待されている働きや機能」などを幅広く指す言葉。
3.浮動層(ふどうそう): 選挙の投票行動に現れる特定の政党を支持しない集団。