子供に「スマホばかり見ていねが~」 秋田・男鹿でナマハゲ
令和初の大みそかを迎えた12月31日夜、秋田県男鹿市の各地で伝統行事「男鹿のナマハゲ」があり、地区ごとに異なる独特の面やわらでできた衣装を身につけた地元の若者らが家々を回った。
金や銀の紙を貼った面が特徴の安全寺地区では雪が降りしきる中、ナマハゲ3匹が1組になって「ウオー」と声を上げながら各世帯を訪れた。居合わせた子供に「スマホばかり見ていねが」と問いただす場面も。住民は料理や酒などを用意してもてなし、ナマハゲは玄関で四股を踏むなどして新年の幸福を約束していた。
男鹿のナマハゲは200年以上の歴史を持つとされ、2018年に全国の10行事で構成する「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200101-00000061-mai-soci
[単語]
1.ナマハゲ:秋田県男鹿 (おが) 地方などで、陰暦正月15日夜(近年は多く大みそか、または陽暦1月15日)に行われる行事。数人の青年が蓑 (みの) ・仮面などで鬼の姿をし、木製の大包丁・手桶などを持って家々を訪れ、子供の怠惰を戒めたりして、酒食の振る舞いを受け、祝儀の餅をもらって帰る。
2.大みそか:1年の最終の日。12月31日。
3.面: 顔につけるかぶりもの。
4.やわら:わらで作ったもの。