お正月嫌いですか? お正月、実家に帰りたくない人へ。
【ナリ心理学】
僕の好きな言葉に「伝統は攻めるからこそ守られる」という言葉ある。誰の言葉でどんな文脈から生まれた言葉なのかもわからないけど。この言葉が好きだ。
「お正月」というものがある。
お正月には、餅食って凧揚げて、地元(実家)に帰り、親戚が集まって楽しくやるもの。それがお正月である。
太古の昔から、成人して実家から離れて暮らしている場合は、お正月とは、「実家に帰るものである」とされる。
なぜそうなのか?
それはお正月はめでたいし「そういうものだから」である(ちゃんとした理由があるのだろうけど、知ってる人は少ないだろう)日本全国だいたい「そういうものだから」である。「ずっとそうだったから」だし、「他の人もそうしてるから」である。
お正月と、お盆は、実家に帰るのが普通である。これがジャパンである。理由が分からなくても昔からずっとそうなっているし、親もお正月には子供が帰ってくるものだと信じてる。それが日本だ。
昔からそうなってるし、みんなそうしてる、だから我が家もそうするし、私もそうするべきである。そういうものだから。
そして、これがお正月をつまらなくする理由でもあると思う。
「昔からそうなっているから、あなたもそうしろ」というのは、普通に良くないと思う。それより、「昔からそうなっているし、楽しいからそうしろ」にしたほうがいいだろう。
いやいや守らされる伝統なんて悪習でしかない。悪臭放つし、やらされたら復讐したくなるほど、ムカつくし普通に嫌いになるだろう。
お正月嫌なら帰らなくていいと思う。人生は、嫌なことを嫌々するほど長くはない。
嫌なことはやらない、と決める。
ナリの友達が昔、「おれは長男だから家の仕事継がなきゃいけない」と言っていたのを思い出す。
当時はお互い20歳くらいだったけれど、僕(次男)は「継がなきゃいけないってなんだよ。継ぎたい!ならまだしも」とすごく思った。いちいち言わなかったが。
長男だから家を継ぐという伝統的な背景を僕は知らないが、知っていたとしても「やりたくないことを嫌々やる」理由には全くならないと思う。
お正月だから、それが普通だから、楽しくもないのに、仕方なく、実家に帰省した人へ。来年はもう帰らなくていいよ。やりたくないことをやるほど人生は長くない。
あなたが嫌々実家に帰ってると、あなたにもし子供がいたら、その子供も将来「嫌々実家に帰ってくる」ことになるかもしれない。
人は自分が我慢したことを他人に強要する生き物だ。自分がされたことを他人にもしてしまう。連鎖を止めるには我慢して何かをすることをやめることだ。それが人や家族のためになる。
「お正月だからって実家には帰らない」とすると親はびっくりして、何か言ってくるだろう。何か言われてあなたもムカつくだろう。そして、喧嘩にもなるだろう。
喧嘩してやっと、親は「うちの子は私に不満があるのか」と気付けたりする。そこからが本番だ。やっと、本音で話し合える家族へ一歩進んだのだ。喧嘩を避けた先にあるのは、自分が我慢すればいいという「事なかれ主義」だ。事なかれ主義の先にあるのは、寿命が来るまで我慢し続ける人生だ。
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200102-00010001-telling-life
[単語]
1.悪習:悪い風習。悪い習慣。
2.放つ:外に向かって、光・匂い・声などを出す。
3.ムカつく: 腹が立つ。
4.帰省:郷里に帰ること。
5.根底:物事や考え方のおおもととなるところ。