13年ぶりワクチン接種=岐阜など6県、豚コレラ対策
家畜伝染病「豚コレラ」が発生している岐阜など6県は25日、感染拡大防止のため、豚へのワクチン接種を開始した。国内では2006年4月に予防的な接種が中止されて以来、13年ぶり。ただ、すべての豚に即効性があるとは限らず、早期の完全終息につながるかは見通せない。
岐阜県では37施設の約5万2000頭が対象。25日は獣医師を含む122人が30班に分かれて各養豚場に向かい、1週間程度で初回の接種を終える見通しだ。
同県は豚コレラにより、発生前に12万頭弱いた豚の6割を失った。殺処分後、経営再開に向けて準備中の養豚農家は「ワクチンはお守りにはなる」と評価しつつ、「もっと早くやってほしかった」と国の対応の遅さを批判した。
愛知県は207施設の約24万頭が対象。豊田市など31自治体で順次行い、打ち終わるまでに1カ月を要する見込みだ。
岐阜と愛知のほか、三重、福井、石川、富山も25日から実施。豚コレラの発生リスクが高いとして、これら6県と同様にワクチン接種を推奨されている長野、群馬、滋賀、埼玉の4県は26日以降始める。
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[単語]
1.即効:すぐにききめが現れること。
2.お守り:身につけていると危難を逃れることができると信じられているもの。
3.接種:ウイルス・細菌・ワクチンなどを人体や動物の体内に移植すること。
4.推奨:すぐれている点をあげて、人にすすめること。