10連休前「最後の平日」準備で大わらわ ATM、医療機関に長い列
天皇代替わりに伴う10連休が始まるのを前に、最後の平日となった26日、兵庫県内では朝から、金融機関や医療機関などに長蛇の列ができ、宿泊施設などではかつてない書き入れ時への準備に大わらわとなった。
三井住友銀行神戸駅前支店(神戸市中央区)では、現金自動預払機(ATM)で現金の引き出しや振り込みをするため、順番を待つ人の列が連なった。
家賃の振り込みで訪れた同区の女性(70)は「落ち着いて連休を迎えようと思って」と説明。一方で何重にも続く行列を見てあきらめて帰る人の姿も見られた。
医療機関や薬局も朝から繁忙を極めた。薬切れを防ごうと診療を受ける人も多く、神戸・三宮の薬局を訪れた神戸市垂水区の男性(77)は「心臓の病気が心配。念のため薬を出してもらった」と話した。
宿泊施設は準備に追われる。ホテルニューアワジ(洲本市)の島内9施設は、27日から5月5日まで予約でほぼ満室。夏休みの最盛期並みといい、従業員用の託児所を午前6時から午後11時までフル稼働させる。木下紘一会長は「利用客に気持ちよく過ごしてもらえるよう、受け入れ準備に万全を期した」と話す。
行政機関の窓口も普段より混み合った。西宮市役所では、転入や転出などの手続きに訪れる人が続いた。戸籍の窓口では、先週から改元前ならではの動きも。「令和婚」を念頭に「5月1日に婚姻届を出したいので、記載内容をチェックしてほしい」との要望で、担当者は「多い日で10人ぐらいが確認に訪れます」と話す。
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00000009-kobenext-l28
【単語】
1. 連休 : 休みの日が続くこと。また、その休日。
2. 金融機関 : 金融取引に関する業務を営む組織のこと。
3. 医療機関 : 医療を提供する施設のことである。
4. 現金自動預払機 : ATM(エーティーエム)
(英: cash machine、automated/automatic teller machine)
通常、紙幣(及び硬貨)、通帳、磁気カード・ICカードの受入口、支払口を備え、金融機関や貸金業者、現金出納を行う業者の提供するサービスが、顧客自身の操作によって取引できる機械を指す。
5. 振り込み : 送金方法の一種であり、金融機関に開設された預貯金口座に宛てて、金銭を払い込むことである。
6. 家賃 : 賃貸住宅を始めとする賃貸物件の賃貸借契約に基づく物件の使用における対価のこと。
7. 繁忙 : 仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。
8. 極める : 限界に至らせる。果てまで行きつかせる。
9. フル稼働 : 機械などを、能力の限界まで動かすこと。
10. 戸籍 : 戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書である。