北朝鮮、拘束の日本人追放=違法行為犯したと指摘
【ソウル時事】朝鮮中央通信は26日、入国した日本人観光客が違法行為を犯したとして拘束した上で、北朝鮮当局が「人道主義の原則により、寛大に許し、国外に追放することにした」と報じた。
北朝鮮、拘束の日本人追放=違法行為犯したと指摘
拘束された日本人の名前は「スギモト・トモユキ」と伝えている。追放の日時や安否は言及していない。
日本政府関係者は、海軍造船所などがある北朝鮮西部・南浦で8月上旬、日本人男性が現地当局に拘束されたと明らかにしていた。男性は旅行目的で中朝国境から北朝鮮に入ったとされる。
朝鮮中央通信は、スギモトさんの具体的な違法行為には触れておらず、拘束期間も伝えていない。スギモトさんは30代後半で滋賀県出身、映像関係の仕事をしているという情報もある。北朝鮮当局は今後、男性の身柄を日本政府に引き渡すとみられる。
北朝鮮は1999年から2002年まで、スパイ容疑で元新聞記者の日本人を拘束していたことがある。
北朝鮮は今月7日、板門店を通じ、「不法入国」で拘束した韓国人男性を韓国側に引き渡した。韓国政府は「北朝鮮が人道主義的見地から送還した」と明らかにしていた。
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180826-00000106-jij-kr
【単語】
1. 違法行為 : 法秩序に反する行為。損害賠償を負うなど、何らかの法律上の制裁が課せられる行為。
2. 拘束 : 犯人や被告などの行動・自由を制限すること。
3. 人道主義 : 人間性を重んじ、人間愛を実践し、併せて人類の福祉向上を目指す立場。ヒューマニズム・ 博愛主義と共通する面が多い。
4. 原則 : 多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。
5. 寛大 : 度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。
6. 追放 : 危険人物または不法入国者を国外に退去させること。
7. 安否 : 無事かどうかということ。
8. 言及 : いいおよぶこと。話がある事柄までふれること。
9. 政府 : 政治を行う所。立法・司法・行政のすべての作用を包含する、国家の統治機構の総称。日本では、内閣および内閣の統轄する行政機構をさす。
10. 国境 : 隣接する国と国との境目。国家主権の及ぶ限界。河川・山脈などによる自然的なものと、協定などによって人為的に決定するものとがある。くにざかい。
11. 身柄 : 人間のからだそのもの。その人自身。
12. 容疑 : 罪を犯した疑いのあること。また、その疑い。
13. 不法入国 : 外国人が、入管法の規定に違反して、国に入ること。有効な旅券を所持していない場合や、入国審査官から上陸の許可を受けていない場合などがこれにあたる。
14. 見地 : 物事を考えたり論じたりする場合の、よりどころとなる立場。観点。
15. 送還 : 送りかえすこと。特に、捕虜や不正入国者などを本国に送りかえすこと。
【質問】
北朝鮮に入国した日本人観光客はなぜ追放されましたか。