89人が韓国から北朝鮮入り 3年ぶりの離散家族再会事業で
韓国と北朝鮮は、ことし4月の南北首脳会談を受けて、朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の再会事業をおよそ3年ぶりに行うことになり、20日午前、韓国側で選ばれた89人が南北の軍事境界線を越えて北朝鮮に入りました。
朝鮮戦争などで離れ離れになった、離散家族の再会事業は、ことし4月の南北首脳会談で署名された「パンムンジョム(板門店)宣言」で合意し、およそ3年ぶりに北朝鮮の景勝地、クムガン(金剛)山で行われます。
20日午前、韓国側で選ばれた89人が韓国北東部ソクチョ(束草)の宿泊施設から、バスに乗って出発し、南北の軍事境界線を越えて北朝鮮に入りました。
家族たちは20日午後3時から、クムガン山にある施設で最初の面会を行い、22日韓国に戻る予定です。
また今月24日からは、北朝鮮側で選ばれた83人が韓国に住む家族と、同じくクムガン山で再会することになっています。
韓国統一省によりますと、ことし7月時点で韓国で生存している離散家族はおよそ5万6000人で、その6割以上が80歳以上と高齢化が進んでいます。
韓国政府としては、再会事業を定例化させるとともに、事業の規模を拡大させたい考えで、来月に再び開催することが決まった南北首脳会談などの機会を通じて、北朝鮮側に働きかけていく方針です。
リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180820/k10011582861000.html?utm_int=news_contents_news-main_003
【単語】
1. 離れ離れ:互いに離れた状態になること。また、そのさま。
2. 面会:人と会うこと。対面。
3. 定例化: 毎年・毎月などの単位で、決まって行われること。あらかじめ日時が決まっているもの。
4. 規模: 物事の構造・内容・仕組みなどの大きさ。
【質問】 記事の内容を読んで次の質問に答えてください。
1. 今回、韓国と北朝鮮の離散家族の再会事業は何年ぶりに行われていますか?
2. 韓国側の家族たちの北朝鮮への経路はどうなりますか?
3. 現在韓国での離散家族の年齢層はどうですか。