
ノーベル賞の授賞式に出席するためスウェーデンを訪れている京都大学の北川進さんが現地の日本人の学校を訪れ子どもたちを前に「面白いと思うことを突き詰めてほしい」とメッセージを贈りました。
ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれた京都大学の北川進さんは、日本時間の6日、スウェーデンの首都ストックホルムにある日本人の小学生から中学生の子どもたちが通っている学校を訪れ、幼いころの経験や受賞の理由となった研究について話しました。
北川さんは「小学生のころに雨で遠足や運動会が中止になるとつまらないので天気をコントロールできるようになりたいと思った」と科学者を目指すようになったエピソードを紹介しました。
子どもから「ノーベル賞をもらうと思っていたか」と聞かれると「受賞するとは思っていなかった」と答えた上で「賞をとることを目指すのではなく、自分が面白いと思うこと好きなことを突き詰めていくのがまず重要だ」とメッセージを贈っていました。
参加した小学6年生の女の子は「楽しくてやっていたことで賞をもらえたのがすてきです。私は将来、医者か先生になりたいので頑張ろうと思いました」と話していました。
北川さんは「いろんなことに興味を持って進んでほしいというのが私のメッセージで、きょうの話が彼らにとって何かのきっかけになってくれたら非常にうれしいです」と話していました。