JR東日本は、スマートフォン向けのモバイルSuicaに来年秋をめどにQRコード決済の機能を追加すると発表しました。通信やITなど多くの企業がQRコード決済を展開する中、多くの顧客基盤を持つJR東日本の参入で、競争がさらに激しくなりそうです。

発表によりますと、モバイルSuicaに追加されるQRコード決済の機能では、チャージできる金額の上限は30万円に設定され、従来の電子マネーでの上限2万円に比べ、より高額の決済に対応できるようになるとしています。

JR東日本のクレジットカードとひも付けた場合は、カードの限度額まで利用できるほか、家族や友人などとの間で電子マネーを送ったり受け取ったりすることもできるということです。

JR東日本の喜勢陽一社長は記者会見で「Suicaの利便性を拡張させることで、電車も乗れるほか、買い物も公共サービスもいろいろなことができる世界を目指したい」と述べました。

キャッシュレス決済の拡大や顧客の囲い込みを図ろうと、通信やITなど多くの企業がQRコード決済を展開する中、多くの顧客基盤をもつJR東日本が参入することで、競争がさらに激しくなりそうです。

「Suicaのペンギン」卒業 新キャラクター導入へ

一方、JR東日本は、およそ25年にわたりイメージキャラクターだった「Suicaのペンギン」がサービスの拡充に伴って来年度末に卒業し、新たなキャラクターを導入すると発表しました。